タイ選挙管理委員会は、3月に行われた下院総選挙で第3政党のポジションを獲得したアナーコットマイ党のタナートーン党首がメディア関連の株式を保有して立候補したことが選挙違反に当たるとして、憲法裁判所に最終判断を仰ぐことを決めた。憲法裁判所による判断によるが、同党首の参政権停止、場合によっては同党に解党命令が下される。
タイ地元紙によると、同委員会は、タナートーン党首が雑誌を発刊するウィラックメディアの株式を保有および取締役に在籍したまま、立候補したことは選挙違反に当たると見ている。
タイ商務省(DBD)に報告された情報によれば、下院総選挙の立候補の届出期間である今年2月4〜8日以降の3月21日まで取締役に在籍していたそうだ。
また同社株式については、同党首は3月21日付で全保有株式を母親に譲渡したと語っており、同じく立候補の届出時点では保有していたことになり、選挙違反と判断されたようだ。