タクシン派政党タイラックサーチャート党が、前プミポン国王の長女であるウボンラット王女を首相候補に指名したことが明らかとなった。
総選挙まで約1ヶ月半となっており、各党支持を得るために躍起となっている状況で、タクシン派がまさかの王室関係者を巻き込む選挙戦に打って出た。
今回の選挙では、上下院議員から指名されれば、民間から首相になることも可能になっており、ウボンラット王女をはじめプラユット現首相も下院議員選挙には立候補せずに首相を目指す。
ただし約5年前に起きたクーデターによって政権を奪った軍が、総選挙後も政治的な権力を維持できるよう上院250議席を全て指名制に変更するなど、政権奪還を目指すタクシン派にとって厳しい選挙戦となる。