タイ連立与党の民主党は19日午後5時、党執行委員会が緊急会合を開き、国家課題の解決に向けて政府と継続的に協力すると確認。声明を発表した。同党は政府に対し、カンボジアに対する立場の見直しを求めた。
タイとカンボジアの政治的緊張とタイの政情不安を受け、タイ株式市場のSET指数は2日連続で急落した。19日は取引開始後、約1時間で2.2%下落。前営業日25.85(2.36%)安の1068.73で取引を終えた。国内の機関投資家は63億9363万バーツの売り越しとなった。
カンボジアとの国境紛争を抱えるタイ東北部を管轄する陸軍第2軍管区のブンシン司令官は20日、ソーシャルメディアに偽のアカウントが出回っているとして、詐欺に注意するよう呼び掛けている。
タイのペートンターン・シナワット首相は20日午後、東北部ウボンラーチャターニー県を訪れ、カンボジアとの係争地を管轄する第2軍司令官のブンシン中将と面会し、和解する予定。カンボジアのフン・セン上院議長との電話で、ペートンターン首相がブンシン中将を「敵」と呼ぶ場面がソーシャルメディアに流出し、非難の声が噴出していた。
タイ商務省のピチャイ大臣は、5月の輸出額が前年同期比18.4%増の310億4460万ドル(1兆254億7700万バーツ)に達し、過去最高を記録したと明らかにした。石油・金・武器を除く輸出は同20.3%増。輸入額は同18%増の299億2810万ドル(1兆11億6200万バーツ)で、貿易収支は11億1640万ドル(243億1500万バーツ)の黒字。