クメール・タイムズの報道によると、カンボジアの元首相で上院議員のフン・セン氏は、16日中にタイが国境検問所を開放しなければ、カンボジアが全検問所を封鎖し、タイ製品の輸入も停止すると警告した。
タイ建設産業協会は、タイの賃金がカンボジアの3倍高いため、タイの建築業界で働く約20万人のカンボジア人労働者は、母国への帰国を望んでいないと明らかにした。タイのペートンターン・シナワット首相は、カンボジア人の労働者を追放しないと述べている。
タイ外務省は15日夜、カンボジア・プノンペンで開催した第6回タイ・カンボジア合同国境委員会(JBC)の終了後、「カンボジアが国境紛争の解決に協力することを拒否している。深く失望している」と声明を発表した。
タイ空港局(DOA)は、7月1日以降に購入し、10月1日以降搭乗の航空券について、旅客サービス料を値上げすると発表した。対象の空港はDOA傘下6空港(クラビ、スラートターニー、ウボンラーチャターニー、コーンケーン、ナコンシータンマラート、ピッサヌローク)。
タイとカンボジアの対立が激化し、8日には国境検問所の開門時間が制限される中、13日正午以降、東部サケーオ県アランヤプラテート郡のバーン・クローン・ルーク国境検問所では、突然の国境閉鎖を恐れて帰国を急ぐタイ人とカンボジア人の労働者が殺到し、混乱状態となった。