バンコクで建設中の国家会計検査院ビルが、隣国ミャンマーで発生した巨大地震の影響で倒壊。現場の救助活動が5日目を迎えた。バンコク都は1日、倒壊に巻き込まれた作業員は96人で、死者13人、行方不明74人、生還9人と発表した。クルンテープ・トゥラキットなど現地メディアが報じた。
タイ気象局地震監視センターは、ミャンマーで巨大地震が発生した3月28日から31日午前7時までの間に、余震が207回発生したと明らかにした。タイの高層ビルが再び揺れるような余震は報告されていない。
ミャンマー大地震の影響で運行停止していたタイの首都バンコクのモノレール路線MRTピンクラインは、3月31日から一部区間で運行を再開した。4月1日からはスケジュールを変更して運行する。
タイ・バンコク都のチャッチャート・シッティパン都知事は3月31日午後11時、同28日に発生したミャンマーを震源とする地震による影響が改善したため、バンコクの地震災害地域指定を解除した。
タイ美術局は29日、ミャンマーを震源とする地震発生を受け、バンコクの史跡を調査。ワット・アルン(暁の寺)の仏塔など高層建築物には、大きな被害は見つかっていない。