各報道によると、アピシット首相側近のシリチョーク・ソーパー氏は28日、死の商人ことビクトル・ボウト被告と面会した際に、タイ国内で摘発された武器密輸に関与していたグルジア籍航空機絡みでタクシン元首相と武器密取引との関係について質問したことを認めた。
これは、前日にボウト被告が妻を通して外国人記者クラブで発表した、自らに持たれている容疑は全てアメリカによりでっち上げられたものであるとする声明文の中で、アピシット首相の側近(シリチョーク氏)と面会した際に、タクシン元首相と武器密取引との関係について質問を受けていたことを明らかにした事を受けたもので、シリチョーク氏は、同元首相が訪問していたスリランカの野党議員から提供された情報に基づいて、昨年12月12日にタイ国内で摘発された北朝鮮からスリランカへの武器密輸途上にあった航空機と同元首相との関係について質問したが、あくまで事実関係の確認を目的としたもので、同元首相と武器密取引とを結びつける意図は無かったと語った。
また、面会の際に首相の側近であると語ったとボウト被告が指摘していることに関しては、事実では無く、あくまで下院議員の職務として面会したとし、また面会日に関してはボウト被告側の指摘通り4月15日だったとし、4月11日とするプゥア・タイ党のヂャトゥポン・プロームパン氏の指摘を否定した。
シリチョーク氏によると、4月11日は、スリランカの野党議員がタクシン元首相とタイ国内で摘発された武器密輸途上の航空機との関係を指摘する記者発表を行った日だという。
尚、ボウト被告の妻が、同被告とシリチョーク氏が面会した模様を記録したテープが存在していると発言していることに関しては、同被告側が声明文の中で事実では無いと指摘している。
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