チャイ下院議長は10日、翌11日10:00に2件の憲法改正案について検討する為の上下院合同議会を招集する事を明らかにした。
合同議会で検討が予定されているのは、反独裁民主主義同盟幹部でもあるウェーン・トーヂラーガーン氏を初めとする2007年憲法改正の為の国民委員会関係者を中心とした国民71,543人の署名を添えて提出された1997年憲法を基本に置いた改正案と民主党を除く連立与党が102人の下院議員の署名を添えて提出した2箇条の改正を核とした改正案で、国民委員会案が最初に討議される予定になっている。
また、チャイ下院議長は、国民委員会案を支持している赤服軍団が審議に圧力を加える為に憲法改正審議中に国会ビルの包囲に乗り出す可能性が指摘されている事に関して、特に懸念はしていないとした上で、念の為の措置としてビル周辺の警戒態勢の強化を要請してある事を明らかにした。
一方、野党国会対策委員会のウィッタヤー委員長(プゥア・タイ党)は10日、国民委員会が提出した憲法改正案が、1997年憲法の再運用を柱とした憲法改正を主張している党側の方針に近い事を確認した上で、仮にもう一つの憲法改正案を提出している連立与党側が国民委員会側の改正案の支持に回るようなことがあれば、プァア・タイ党側も連立与党に協調して国民委員会案の支持に回る用意がある事を明らかにした。
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