政府が進める強いタイ政策の一環として取り組まれている地方医療新興プロジェクト絡みの不正調達疑惑で監督責任を問われた、プームヂャイ・タイ党マッチマー派閥所属のマーニット副公共保健大臣が10日、正式に辞任を表明していた。
先にマーニット副公共保健大臣は、国家汚職防止取締委員会による公正な調査を担保するとの理由で向こう30日間に渡る休暇届をアピシット首相宛に提出していたが、首相側は休暇届けの受理の是非に関する判断を保留していた。
尚、マーニット副公共保健大臣側は、不正調達への関与と共にアピシット首相からの辞任圧力の存在を否定しているが、同大臣が辞意を固めたと伝えられた9日の時点で同大臣の辞任が政治情勢緩和の一助になるとの声が政府内から聞かれていた。
この辞任表明に先立ちアピシット首相は10日朝放送された定例政見放送の中で、閣僚は法的責任が問われる以前に政治倫理に対して責任を負う姿勢を見せるべきであると語り、あらためて内閣結成時の9箇条の鉄の掟の遵守を全閣僚に呼びかけた上で、一両日中にマーニット副公共保健大臣の去就が明確になるとの見通しを明らかにしていた。
アピシット首相によると、近々行われる内閣改造は副公共保健大臣のポストを含む4つの閣僚ポストが対象になる予定だという。
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