プゥア・タイ党のプロートプラソップ副党首は4日、党側には連立与党のプームヂャイ・タイ党やチャート・タイ・パッタナー党が推し進める憲法2箇条改正の動きに合流する方針が無いことを再確認した。
これに先だって3日から4日にかけてプゥア・タイ党議長のチャワリット元首相が連立与党が推し進める憲法2箇条の改正に支持を表明し、また、一部の党所属議員の間から連立与党との憲法改正議論の合流に前向きな発言が聞かれていた。
発言の中でプロートプラソップ副党首は、改めて1997年憲法の再運用を原則に置いた党側の憲法改正に対するスタンスを確認した上で、特定の政党を救済する為だけの憲法改正には合流する考えが無いとした。
プロートプラソップ副党首によると、連立与党側がプゥア・タイ党の名前を出して憲法改正圧力を加えている背景に、何らかの有利な条件を民主党から引き出したいとの思惑があるのだという。
一方、アピシット首相は4日、連立与党側が憲法改正圧力を強めている事に対して、"恩赦"関連等の詰めの協議を要する、社会対立を煽るような内容の改正を視野に入れていない限り、連立与党側がプゥア・タイ党と合同で憲法改正を推し進めても一向に構わないとの考えを示した。
発言の中でアピシット首相は、連立与党側が提案する2箇条の改正は社会対立を扇動する要因になり得ず、また偶然プゥア・タイ党が主張する1997年憲法の再運用と、選挙区の見直しを要求する連立与党側との間で意見が一致する事はあっても政権交代にまで発展する事はあり得ないとの認識を示した。
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