バンコク大学が行う世論調査クルンテープ・ポールが11県内在住の18歳以上の回答者1,660人を対象に11日から14日にかけて行った調査で、政府結成1年間の成果に対する総合評価が10点満点中3.87点と及第点に遠く及ばない評価が下されていた事が明らかになった。尚、6ヶ月時点の調査では4.06点、9ヶ月時点の調査では4.02点の評価が下されていた。
しかし、24.5%の回答者が議会を解散するべき、6.7%の回答者が内閣改造を行うべきと回答する一方で、半数を超える59.3%の回答者が政府は引き続き職務を継続させるべきであると回答する結果になった、
尚、内閣改造を行うべきであると回答した6.6%の回答者があげた改造対象となるべき閣僚の上位三位は、ガシット外務大臣、ステープ副首相、ソーポン運輸大臣と続く結果になった。
また、個別の評価では、経済関連に対する評価が4.41点(6ヶ月3.95、9ヶ月4.17点)と最高の評価が下され、以下、社会・生活関連が3.76点(6ヶ月4.13、9ヶ月4.39点)、外交関連が3.75点(6ヶ月4.58、9ヶ月4.15点)、法の施行・遵守関連が3.71点(6ヶ月3.91、9ヶ月3.72点)、国家安全保障関連が3.73点(6ヶ月3.73、9ヶ月3.69点)と何れも落第点の評価が下される結果になった。
更に、最も評価できる成果を上げた閣僚に関しては、36.9%の回答者がアピシット首相をあげ、以下、ヂュリン教育大臣(6.2%)、ゴーン財務大臣(6.1%)と続き、また、最も評価できる政府政策に関しては、17.3%の回答者が15年間の教育費無料化政策をあげ、以下、景気対策及び就業機会創成策(11.3%)、和解推進・一致団結を目指す強いタイ政策(11.2%)、ノンバンクからの負債の軽減策(9.3%)、高齢者への月次定額支給策(9.3%)と続く結果になった。
一方、与党第一党、連立与党及び野党に対する評価に関しては、民主党が4.23点(6ヶ月4.38、9ヶ月4.17点)、連立与党が3.44点(6ヶ月3.40、9ヶ月3.45点)、野党が3.37点(6ヶ月3.46、9ヶ月3.65点)という評価になった。
また、政府が政権誕生時の期待に応えたかとの質問に対しては、10.8%の回答者が期待以上の成果をあげた、34.6%の回答者がほぼ期待通りの成果をあげた、27.3%の回答者が期待以下の成果をあげた、同じく27.3%が全くの期待はずれだったと回答した。
更に、政府に対して同情できる事に関しては、23.2%の回答者が赤服軍団による集会、18.5%の回答者が政治情勢が不安定で且つ経済情勢も低迷中だった時期に誕生したこと、14.1%の回答者が国民が分裂・対立していること、10.7%の回答者が連立与党内に対立が存在していることをあげた。
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