ヤッラー県バンナンサター郡のメーティー郡長は20日、同日朝郡内で発生した軍関係者2人が殺害された上で首を切断された事件に訓練を終えたばかりの新規に加入した分離主義組織関係者が関与しているとの見方を示した。
バンナンサター郡は、南部国境三県域内で最も分離主義組織が事実上支配している地域が広範囲に及んでいる郡の1つと見られていた。
問題の事件は、19日8:30前に、道路の両側に潜んでいた合計20人前後と見られる一味と出勤する教師を乗せた車の警護作業にあたっていた軍関係者との間で約10分間に渡る銃撃戦が発生した際に、一味側が死亡した軍関係者2人の首を切断した上で、銃や銃弾、防弾ベスト等を強奪し逃走したというもので、メーティー郡長によると、これまでに約200人の分離主義組織関係者が当局側に投降・転向したことによる住民と当局側との関係改善の動きや情勢安定化の動きを危惧した組織側が大量の組織員の誘い込みを行っている疑いがあるという。
尚、初期報道段階では、人数不明の一味が軍の駐留地に向け銃を乱射し、軍関係者2人が死亡し、住民1人が負傷を負ったと報じられていた。
タイの地元新聞を読む