チェンマイの親政府派団体は3日午前、地元の政治家が親政府派イベント参加者を金銭で動員していたとの報道に抗議する為にチェンマイ県県都内にあるタイPBSを占拠し、バンコク本局の責任者による直接の謝罪があるまで占拠を継続すると宣言し、局舎内にいた職員を全員局外に出し社屋の入り口に鍵をかけた上で局舎の敷地内に小ステージを設営し座り込み抗議活動を開始した。
タイPBSは、クーデター政権時代にタクシン元首相の影響下にあったTITVを閉局処分にした上で設立された政府や民間企業の影響を排除した中立的な放送局で、サマック前首相は就任早々からタイPBSは不要のものであると主張した上で、ch11(現NBT)を政府系"中立局"にすべく同局の機構改革に取り組んでいた。尚、TITVの偏向報道精神は現在そのまま政府広報局直系のNBTに受け継がれている。
また、チェンマイの政治家が金銭を配り親政府派イベント参加者の動員を行っていたとの報道は、タイPBSだけでなくch7を始めとするテレビメディアや各新聞でも報じられており、今回親政府派団体があえて法的・構造的に政府の介入が入りにくいタイPBSの支局の占拠に動いた事に対して様々な憶測を呼んでいる。
タイの地元新聞を読む