高等裁判所は14日、民主党のステープ幹事長が前選挙委員会委員長のワーサナー・プゥムラープ警察大将を始めとする3人の前選挙委員会委員を相手取り提訴した刑事訴訟の控訴審判決で、執行猶予無しの2年間の禁固刑及び向こう10年間に渡る選挙権剥奪の判決を下した一審判決を支持する判決を下した。
この裁判は、2006年4月2日に行われた総選挙に絡むタイ・ラック・タイ党による小政党買収疑惑に対する真相解明を意図的に遅らせたとして、民主党のステープ幹事長が当時の3人の選挙委員会委員を相手取り提訴していたもので、一審判決では、執行猶予無しの3年の禁固刑に対して、被告側の証人が提出した資料が裁判の進行に貢献した事を情状酌量し、禁固期間を2年間に減じると共に10年間の選挙権剥奪を命じる判決を下していた。
上訴の意向を示している3人は、それぞれ12万バーツの保釈金で同日中に仮釈放されている。
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