チャルゥム内務大臣は16日、民主党最高顧問のチュワン・リークパイ氏(元首相)が、強力な資金源を背景にしたプレーム枢密院評議会議長の失墜を狙った組織的な動きがあると指摘している事に対して、その様な情報を得ていないとした上で、チュワン氏に対して具体的な情報を提供するよう要求した。
この発言に先立ってチュワン氏は同日午前放送されたラジオ番組の中で、国内情勢を煽動し、国内を二分する対立の激化・衝突を目論んでいる者が、プレーム枢密院評議会議長の失墜を狙って、強力な資金源を背景にした中傷ビラの配布等の動きに出ていると指摘した上で、彼らの思惑を阻止する為にも、重要な政治的な案件を取り扱う独立機関や司法機関が、法に則り、干渉を排除し、厳然たる態度で案件に臨み、正義を貫き通す事が重要であると指摘していた。
チュワン氏によると、この動きは中傷ビラの配布やテレビ、ラジオ等に政治的なメッセージを寄せる等の方法で組織的に行われており、背後に、チュワン氏が当選証書を受け取りに選挙委員会を訪問した際に、罵声を浴びせながらビルへの入場を妨害した一群を手配した者と同じ、強力な資金源をバックに持つ、総選挙後に政治的に利益を得ることが出来る立場になった者がこの動きに関与している可能性が高いという。
タイの地元新聞を読む