バンコク特別自治体のワンロップ知事代行は1日、調達に絡む不正疑惑調査の為、バンコク高速度大量輸送バス(BRT)計画用のバス車両の調達を向こう15日間に渡って凍結する方針を明らかにした。
この措置は、同日朝、元バンコク特別自治体次官のナタノン・タウィーシン女史が、法務省特別捜査局に対して、BRT計画用のバス車両45台の調達計画に絡んで、特定の事業者に利益を供与する目的で不透明な入札により不当に高額な金額で発注された疑いがあるとして捜査を要求した事を受けたもので、ワンロップ知事代行側は、既にポンサックティ次官に調査を進めるよう指示を出しており、向こう15日以内に明朗に調達が進められていた事を証明できる見通しである事を明らかにしている。
この動きに関しては、アピラック知事を中心にした民主党による特別自治体行政の信用失墜を狙ったゲームをナタノン女史側が仕掛けたとの見方もされている。
サマック現首相が知事だった時代に次官に据えられたナタノン女史に関しては、最終的に憲法裁判所の判断で無効となった2006年4月2日の総選挙の際にタイ・ラック・タイ党に投票しているところがテレビカメラに映し出されていた事でも知られており、また、現在はパラン・プラチャーチョン党所属大臣のワーキングチームに名を連ねている。
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