パラン・プラチャーチョン党は20日、21日に開かれる議長選出の為の下院議会の際にタクシン前首相の忠実な配下として知られるヨンユット・ティヤパイラット氏を下院議長候補として指名する可能性が極めて高い事を明らかにした。 連立政党側は、第一党であるパラン・プラチャーチョン党が指名した候補を支持すると見られる。 現バンコク知事のアピラック・ゴーサヨーティン氏とチェンマイ大学の同期卒業組でもあるヨンユット氏は、首相秘書官だった2004年7月に、目安箱に寄せられた情報に基づいて武装警察隊を率いて実際には麻薬密造・取引とは関係していない民家を事前警告無しに銃撃させ、民家内外、特に冷蔵庫に多大な被害を与え、しかもそれを証拠品として差し押さえて以来ユット・トゥーイェン(スペル及び発音は違うものの差し押さえを意味するユットと同氏の名前のユットをかけ、更に冷蔵庫を意味するトゥーイェンを付け加えたもの)の異名で呼ばれるようになった事でも知られ、また天然資源・環境大臣だった2006年には、反タクシン派の民主主義市民連合の活動妨害の為に、管下の森林保護局や国立公園局の末端職員の動員に背後で関与していた疑惑も指摘されていた他、クーデター発生直後には、同じく前首相の忠実な配下だったネーウィン・チットチョープ氏等と共に一時身柄を軍側に拘束されていた事で知られる。 尚、二人の副議長候補に関しては、別途連立政党側と協議を行った上で候補者を絞り込む方針だというが、連立政党側が副議長ポストを要求していない為、副議長も同様にパラン・プラチャーチョン党所属の下院議員で占められる可能性が高いという。 参考
あてが外れた政治的人気取り作戦 (旧ページ)
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