マッチマー党元党首で現マッチマーティパッタイ党副党首のタナポン・シーヤーグーン氏は7日、同党のプラチャイ党首に脅迫されたと警察に訴え出た。 タナポン氏とプラチャイ氏に関しては、先にプラチャイ氏がタナポン氏から党首の座の明け渡し及び党名変更の受け入れの代償として6,000万バーツを要求されたと指摘した事がきっかけで両者の対立が絡む党内の内紛が表沙汰になり、マッチマー党の設立を影で支えたソムサック・テープスティン氏が両者の仲裁に乗り出し一端は収束の方向に向かっていると見られていた。 今回の訴えについてタナポン氏は、6日にプラチャイ党首が党首続投宣言をした後に開かれた党会議の席上で「タナポン氏のようなタクシンの残党を党本部ビルに入れてはいけない、もし入ってきたら自分で撃ち捨てる」と発言した事が脅迫に該当すると指摘した上で、背後に株価操作で実刑判決を受けた事に対する憤りと、誠意を見せて党首を辞任し離党するべきであると自分(タナポン氏)が発言した事に対する復讐心があるとの考えを示すと共にプラチャイ氏が党首のままでいる限り党の選挙戦での躍進は望めないとの考えを示した。 一部報道によると、既にタナポン氏が所属するソムサック・テープスティン氏系の旧ナム・ヨム派閥(その後マッチマー会派)系のアロンワン幹事長(ソムサック氏夫人)を始めとする党員が党本部事務所内にある所持品を片付け事務所から出て行った事が確認されているという。首都圏に於ける求心力を失ったプラチャイ系派閥を見捨て安定した地盤を持っている旧ナム・ヨム派閥関係者だけで選挙戦を戦っていけるとの判断が背後にあるとの見方もされている。 尚、アノンワン幹事長側は所持品をまとめ党本部事務所を出たという報道を否定した上で、今後もマッチマーティパッタイ党一丸となって選挙戦を戦い抜く意向であると語っている。
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