先日、弊ページで支援者の一人として
疑問点を述べさせていただいた事に対して直接ドゥアン・プラティープ財団を主催されるプラティープ・ウンソンタム様から直接ご返信を頂きました。 詳細に関しては以下に貼り付けさせて頂いた通りですが、プラティープ様が一貫して貢献されて来られてきたスラムを健全に立ち直らさせる為の活動の礎となるべき確固たる民主的なシステムに支えられた立憲君主制度を確立さたいとの御信念に基づいて現在の活動に参加され、またこの活動は全てプラティープ様個人の費用から捻出され、財団の費用は一切使用されていないという事がよくお解り頂けると思います。 また、私の記事ですが、あくまでクーデター勢力側の一方的なコメントに基づき作成したもので、この時点でそのコメントに対する当事者側のコメントが報じられていなかった為事実誤認とも取れる内容になってしまったことにつきましてプラティープ様に心からお詫びを申し上げたいと存じます。 プラティープ様の活動に賛同しこれまで財団を支援させていただいてきた個人として、また企業の代表として今後も活動を支援させて頂きたいと存じます。 また、プラティープ様がご利用のKSCとGmailとの相性の問題なのか、誤ったエンコード処理がされてしまい、頂戴していたご返信を確認するのが遅れました事心よりお詫び申し上げます。 ---- quote 2007年8月3日 親愛なるご支援者の方へ 拝啓 日頃より温かいご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。 さて、貴方様のホームペイジを読みまして、貴方様の書かれた記事、及びその後のコメン
トにつきまして、プラティープ・ウンソンタム・秦個人として、以下の通りご説明申し上げま
す。 過日、クロントイスラムにおいて、タマサート大学法学部主任であるDr.ウィラチェート・パキ
ラット教授と「9月19日のクーデター反対グループ」を含むネットワークによって制作された
「新憲法へ反対票を投じることは、違法ではない」という2000部のポスターが押収された
件についてですが、まずは記事に事実誤認がございますので、訂正をさせていただきたく
存じます。 まず、記事の中のポスターが財団内に置かれていたということは事実に反します。まずポ
スターの保管場所ですが、財団内ではなく、スラム内の別の場所です。 そして不審車両について爆発の恐れがあるとのことですが、この車両は4輪車ではなく、
バイクでもなく、ただの手押し車だったのです。そのどこに爆発物があるというのでしょう
か。 次に貴方様のご意見に対し、ご説明を申し上げます。 私はこのポスターの印刷について、一バーツたりともドゥアン・プラティープ財団への寄付
金を投じていないことを言明いたしますと共に、地区内における様々な政治活動について
も、一切財団の会計とは切り離して行っていることを証明いたしたく存じます。私は、断じ
てこの件に関して財団を利用しておりませんし、また特に皆様方からのご寄附は、一切
個人的な政治活動には使用いたしておりません。また、タクシン前首相とも、前与党のタ
イ・ラック・タイ党とも、一切関わっておりませんし、金銭授受なども全くございません。加
えて、財団の業務と個人的な政治活動を区別して行なうため、個人的な活動は夕方から
夜にかけて、また、休日などを利用して行っていることを申し添えさせていただきます。 さて、この「事件」についてですが、発生しました7月28日(土)の午後1時ごろ、昨年のクー
デターに反対している人々は、住民の人たちに現状を正しく理解してもらうため、これらの
ポスターをクロントイ地区内に貼る準備をしておりました。私はその現場にはおりませんで
した。ではなぜ私たちの関係者がこれらのポスターを貼るかと申しますと、私たちは、タイ
において、これ以上軍事クーデターが起きて欲しくないという強い信念を持っているからで
す。 ご存知のように、昨年のクーデター以降もそうですが、タイでは、クーデターが起こるたび
に経済的にも社会的にも大きな打撃を受け、それはスラムに住んでいる人々の生活を直
撃することになります。貧困層の人々は、再び問題を抱えて麻薬などの犯罪に走り、子ど
もたちの教育費や生活費にも悪影響を及ぼし、折角これまで長年積み重ねてきた努力が
一瞬にして無駄になってしまうからです。私自身がタイという国に生まれ、ここスラムで育
ってきた以上、このような軍事クーデターは絶対に許せませんし、この現状を改善しない
限り、この国で生きていくことはできません。 そのためには、タイ社会に立憲君主国としてしっかりとした民主的なシステムを構築しな
ければなりません。そして、今回起こったクーデターを、タイ国としては、最後のクーデター
にしなければならないと強く思っています。 私が今回設立された「独裁政権に反対する民主化グループ」のリーダーとして活動してい
る理由はそこにあります。クーデターに反対している民衆の声を少しでも大きいものにし、
子どもたちにも、数多くの貧困層の人びとにも、正しいことを伝えていきたいからです。そ
うすることで、将来的には必ず、貧困層の人々にも平等な人権が与えられ、貧困から脱
し、民主的な社会の中で自立して生きていけるであろうと信じているからです。 ご存知ではないかもしれませんが、昨年9月19日に軍事クーデターが発生した後、軍部
の人びとは私に対して「社会問題に関する顧問として迎え入れたい」とアプローチしてき
ました。もしそこで私がそのポストを引き受けていれば、今頃は毎月何十万バーツもの給
与が与えられ、権限を持って楽な生活ができたでしょう。しかし、私はこの申し入れを断り
ました。何故なら、この権力ある職務は民主的な形で、国民に推されて与えられたもので
はなく、軍事クーデターという非民主的な方法によって、無理やり権力を人びとから奪って
与えられる職務だからです。そうした権力やお金は、私が欲するものではありませんし、
人びとの力こそが重要だと思うからです。 私は今日まで、スラムで活動し、またドゥアン・プラティープ財団を設立して貧困層の人び
と共に長年活動してまいりましたが、今まで貫き通してきたこの信念は、たとえタイ社会
の中で今日少数派であったとしても、本当の意味でのタイの民主主義が人々の心に育つ
まで、決してあきらめるわけにはいきません。その気持ちを支えとして活動してきたからこ
そ、今日の私があるといえます。 しかし、再度ここで申し上げたく思いますのは、皆様から当財団に与えられたご浄財は、
一切そのような私の個人的な活動には使用いたしておりませんし、これからも使用するつ
もりは全くございません。皆様からのご浄財は、あくまでも厳しい環境下で生きているこど
もたちに与えられたものであり、また、貧困問題を抱えている人びとに与えられたもので
す。このことだけは、ここにお誓い申し上げ、ご理解を賜れば幸いに存じます。 そして、財団のホームペイジのアドレスが古いものでしたので、こちらの訂正をしていただ
きたくお願いを申し上げます。新しいアドレスは
http://www.jp.dpf.or.th となっておりま
す。 最後になりますが、貴方様には、色々とご心配をおかけ致しまして、深くお詫び申し上げ
ますと共に、今後とも、何卒ドゥアン・プラティープ財団の活動をお支えいただきますよう、
心よりお願い申し上げます。 合掌 プラティープ・ウンソンタム ---- unquote【Coup D'etatの最新記事】
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