警察当局は30日、現在拘禁中の反独裁民主主義同盟PTV系幹部のヂャクラポップ・ペンケー氏が関与した電話盗聴疑惑を立件する為に、同氏に対する逮捕状の発行を申請する方針を明らかにした。 ヂャクラポップ氏は、ある高級官僚と裁判所判事との携帯電話を通した会話を盗聴・記録し、それをプレーム枢密院評議会議長がクーデターの首謀者である事を証拠づける決定的な証拠として同盟の集会の場で公開した容疑がもたれており、また電話の会話に登場するある高級官僚こと、当時首相府次官の職にあったピーラパン・プレームプーティ警察少将についても電話の盗聴を共謀した容疑で引き続き捜査を継続中であるという。 タクシン前首相と極めて近い関係にある事でも知られるピーラパン警察少将は、資金洗浄取締委員会事務局長だった時代に、職権を乱用してタクシン政権の脅威となり得る言論人や市民団体関係者、市民活動家の資産調査を違法に行っていた他、タクシン政権末期には、首相府次官に据えられ放送事業者免許の剥奪及び高額の違約金の支払い命令が下される事がほぼ決定的となっていたiTV問題の政治決着に向けた方策の模索を命じられていた疑惑を持たれていた事でも知られる人物。 参考
同盟、”非”決定的情報を公開【Coup D'etatの最新記事】
タイの地元新聞を読む