ネーションのサイトに、TITVが、警察と同盟が衝突した際にあたかも警察側が同盟側を攻撃しているような印象を与えるビデオを放映し、同盟側に有利な報道を行っていたいたとシッティチャイ情報通信技術大臣が閣議の席上で不快感を表明したとの記事が掲載されています。 おそらく、23日に放送されたニュースの中で放映された衝突の際に転んだデモ参加者を警察側が起こしてあげる事無く、そのまま乗り越えるように前進を進めたシーンやデモ参加者が投げた石を投げ返すシーンといった、所謂世界各国で発生した当局とデモ隊の衝突の際には定番的に見られるシーンを記録したビデオの事を言っていると思いますが、私が記憶している限りでは、同盟側の反論を報じる際に、その裏付けとしてこのシーンを放映し、同様に暴徒化したデモ参加者が陸軍クラブの建屋に向け石等を投げつけるシーンや棒状のもので前進してくる警察に攻撃をしかけるシーンも各ニュースの時間で放映し続けていたと思います。 記事にも書いてあるTITV関係者のコメント通り、タクシン政権時代や連合と政府が対峙していた時代の同局キャスターの偏向的なコメントを知っている私としては、今回の件に関してはTITV側は他局よりも比較的「バランス」の取れた報道をしていたと思います。 過剰反応を見る限りは政府よりの偏向報道をシッテイチャイ大臣はお望みなのでしょうが、新憲法案にも謳われ、また現政権の掲げた理想の一つでもあるマスコミ報道への不介入の原則に矛盾している事に気づいていないのでしょうか。それとも、警察側が石を投げ返すようなシーンが放映されると困るような隠されたアジェンダが今回の衝突発生の裏にあったのでしょうか? 参考
http://www.nationmultimedia.com/2007/07/24/headlines/headlines_30042247.php【Coup D'etatの最新記事】
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