15日夜半にナコンサワン県県都内で、イギリスのサッカーチーム"Tottenham Hotspur"のユースチームのコーチの男性(23)がタイ人グループとの喧嘩に巻き込まれ重傷を負った事件の捜査の陣頭指揮を県警察の指揮官自らが取るという事態になっている。 警察側は、仮に単なる若者同士の喧嘩だったとしても、タイの国際イメージを損なう重大な事件を見過ごすことが出来ないとして、全力を挙げて「相手側」を摘発するとしている。また、この事件に関するニュースは19日放映された各局のニュースでも大きく取り扱われ、更に県知事自らがコーチの病床を見舞っている。 一方、スラユット首相は、事件によってタイの対外イメージが損なうような事は無いとの考えを示した上で、警察に対して喧嘩に関わった両者に対して公正な捜査を行うよう要請すると共に軍に対しては若い兵卒がフーリガンのように振る舞う事が無いよう指導を強化するべきであると苦言を呈した。 問題となった事件は、15日夜半レストラン内(報道により屋台街)に居合わせたタイ人の若者グループとコーチのタイ人の友人を含むイギリス人グループとの間で、コーチのグループ内にいたタイ人の1人がタイ人グループの1人が乗ってきた車に蹴りを入れた事がきっけで両者入り乱れての喧嘩になったという。 その後、警察が間に入って喧嘩は一端は収まりかけたものの、その後納得できないタイ人グループがナコンサワン県内にある陸軍基地に所属する二等陸曹に電話をして加勢を要請し、再度二等陸曹が引き連れてきた仲間も加わり喧嘩になり、コーチのグループ側が喧嘩で重傷を負ったコーチを病院に連れて行った際にも、タイ人グループが後を追い病院前でコーチのグループに暴行を加えるという事態にまで発展していたという。 病院前で発生した暴行の一部場面は監視カメラ映像に収録され、各局のニュース報道で度々放映された。 タイの報道では「被害者グループ」という言質で報じられているコーチのグループは、連日の様に県都内の夜の盛り場を飲み歩いている姿が目撃されていたという。 尚、この事件に絡んでこれまでに、喧嘩の際に相手側から刃物で刺され負傷を負い入院中の二等陸曹(26)が入院先の病院で逮捕されると共に、20歳(報道により19歳)の男が逮捕されているが、20歳の男は警察に対して、コーチのグループ内にいたタイ人との間で喧嘩になったが、中にいたイギリス人のグループに対して危害を加えるつもりは無かったとした上で、先入観を持たず両者に対して公正な捜査を行って欲しいと警察に訴えているという。 参考 (報道映像)
http://www.tv5.co.th/newss/tv5tv.php?transid=74722
http://www.ch7.com/news/sbnews.aspx?NwType=02&SbType=03&SeqNo=2786 Ch7の映像には監視カメラ映像の一部が含まれているが、TITVやネーション
チャンネル等のニュースで放映された暴行場面は含まれていない。【社会の最新記事】
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