4日23:00前、バンコクのソーイ・スクムウィット26の入り口(アーリー交差点)付近で、ベンツを運転していた大学生の男が513番路線バスの乗客等を轢き重傷者3人を含む13人が負傷を負い、内1人が搬送先の病院で死亡するという事件が発生した。 ベンツを運転していたのは、1984年度のミス・タイランドで、その後女優として活躍していた事もあるサーウィニー・パッチムサワットさん(42)の息子のガンピタック・パッチムサワット容疑者(20)で、バスの運転手や乗客の証言によると、事件発生前に車に擦ったと難癖を付けた(報道により進行を妨害したと難癖を付けた)ガンピタック容疑者と運転手との間で口論となり、その後ガンピタック容疑者が石で殴りつけ運転手に負傷を負わせると共に、ベンツに戻りバスから降りて歩道上から事の次第を見守っていた乗客に向かって突進し13人に負傷を負わせたと見られる。 歩道上にいた乗客は、バスの車掌の指示で後続の車両に乗り換えるために車外に出ていたという。 尚、ガンピタック容疑者は乗客を轢いた後に、付近にいた通行人等に車から引きづり出された上で殴る蹴るの暴行を受け重傷を負い病院に搬送されている為、警察側は同容疑者の回復を待って事情聴取を行い殺人罪を含めた法的責任を追及する方針であることを明らかにしている。 その後の報道によると、ガンピタック容疑者の父親は、元国家警察本部本部長補のウクリット・パッチムサワット警察中将の実弟のガンアネーク・パッチムサワット氏で、事件で被害にあった方への補償に全面的に応じると共に、ガンピタック容疑者を出家させる意向を示しているという。 父親によると、ガンピタック容疑者はキレやすい性格で、一度キレると前後の見境がつかなくなることも度々で、また過去にはガラヤー・ラーチャナカリン研究所の診療施設で精神科の治療を受け、その後医師と相談の上で車の運転を許可していたという。 また、正気に戻ったガンピタック容疑者は父親に対して、なにが起きたのか記憶にないと語っていたという。 一方、搬送先の病院で死亡した女性の父親は、最高の法定刑がガンピタック容疑者に下される事を希望すると語った。 参考
http://www.thaimiss.com/ms_thailand_07.php
(元ミスの母親、一番上の写真の人)
http://www.nationchannel.com/xnews/index.php?news_id=8128 (ビデオ)
http://www.nationchannel.com/xnews/index.php?news_id=8135 (ビデオ) * 5日夕方に行われた両親の記者会見やネーションチャンネルの番組の中で行われた電話インタビューの中で父親は、息子は精神を患っており、キレると正気を失うことが度々あったと「はきはき」と語り、刑事責任が無いことを強調する一方で、息子が日頃からバスに対して敵愾心を燃やしていた等の「準備されていない」質問に対してはしどろもどろになる場面が見られました。一方、殺人罪での立件を視野に捜査を行う方針を明らかにしていた警察側も、ここに来て刑事責任の追及が難しい事を臭わす発言を繰り返し始めています。【社会の最新記事】
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