選挙委員会のアピチャート委員長は20日、新憲法の成立時期次第では総選挙を11月25日に前倒し実施する事もあり得るとの認識を示した。 これは、先だって日本の企業関係者との昼食会の席上で、早期憲法成立の可能性に言及したスラユット首相との協議を終えた後に記者団に語られたもので、アピチャート委員長によると、憲法起草議会のノラニット議長の見通し通り7月16日までに新憲法の原案ができあがった場合は、新憲法案の是非を問う国民投票の実施を約1ヶ月前倒しして8月19日に行える事になり、それに従い総選挙の実施も約1ヶ月前倒しして11月25日に実施できる見通しであるという。 但し、アピチャート委員長によると、この見通しはあくまで国民投票で新憲法案に対する国民からの賛同が得られる事を前提にしたもので、仮に国民からの賛同が得られなかった場合は、総選挙の実施が大幅に遅れる事もあり得るとのこと。 * 首相と日系企業関係者との昼食会に関して一部の報道が「ナーヨック・ポップ・ポーカー・ユン・サーン・クワーム・チュアマン(首相が信頼醸成の為にジャップの商売人と会った)」という見出しでスラユット首相と日系企業関係者の昼食会について報じていました。日本人の蔑称であるユンは大衆紙なんかでも、見出しの字数を削減する目的で悪意無く頻繁に使用されていることから、書き手側には悪意は無いようですが、ただ日本人ビジネスマンの代わりにポーカー・ユン(ジャップの商売人)とした所は、悪意があったとも取れる遊びが過ぎる表現ではないかという気がします。
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