法務省特別捜査局のスマイ局長は19日、タクシン前首相夫妻を証券取引法違反で立件し、罪状開示の為にタクシン前首相、ポヂャマーン夫人及びSCアセット社元幹部のブサバー・ダマポン女史に対して26日から29日までの期間中に出頭を命令する方針を決定した事を明らかにした。 期間中に出頭しなかった場合は逮捕状の発行もあり得るものの、国外にいるタクシン前首相に関しては、罪状開示を受ける意思があるか無いかを見極めた上で対応を決定する方針であるという。 有罪が確定した場合は最高で5年の禁固及び問題となった取引総額(969M)の2倍(報道により問題となった株式の時価総額の2倍とするものもある)の罰金の両方または一方が課せられる。 スマイ局長によると、意図的に資産報告書内でSCアセット社の株式所有に関わる資産を報告しなかった行為は国家汚職防止取締委員会法にも違反するとして、今月中に国家汚職防止取締委員会に対しても告発の手続きを行う予定であるという。 問題となった取引は、タクシン一族系のSCアセット社(当時はOAIプロパティー社)の株式の名義を株式を分割した上で総額9億6,900万バーツでブリティッシュ・バージン諸島に設立登記されたウィン・マーク社に書き換える事により、意図的に資産報告所に同社株式の所有に関わる資産額を報告しなかったというもので、2003年にSCアセット社が株式を上場する直前に、ウィン・マーク社の持ち分がマレーシア国内に設立登記された資金運用会社2社に転売され、更に内の一部が一株あたり10バーツでタクシン前首相の2人の娘に転売され、上場により3億5,000万バーツの利益が一族にもたらされたとされている。 一方、スラユット首相は19日、出頭命令に応じタクシン前首相が帰国する場合は政府が身の安全を保障すると語った。 参考
http://www.nationchannel.com/xnews/index.php?news_id=7848 (ビデオ)【Coup D'etatの最新記事】
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