国家安全保障評議会のソンティ議長は18日、南部国境三県域内の危険地域にある学校を一時閉鎖し、当該学校に通っている児童を安全な地区の学校に一時転校させるとする政府方針に支持を表明した上で、軍に所属する教師約1,000人を南部国境三県域内の学校に派遣する方針を明らかにした。 この発言に先立ってスラユット首相は、学校の警戒にあたる戦力を充分に確保できない状況に鑑み、南部国境三県域の分離主義組織の影響下にある地域に所在する学校を一時閉鎖し、当該学校に通う児童や教師を安全な地域に所在する学校に転校させる方針を明らかにしていた。 一方、スラユット首相は、詳細は明らかに出来ないと断った上で、来月初旬に分離主義組織との対話に向けた取り組みに何らかの進展が見られる見通しであることを明らかにした。 安全保障当局筋がAFPに語ったところによると、5月頃からカタールに滞在中の分離主義組織の首領との間で、首領の帰国条件を巡った交渉が行われてきたという。 また、スラユット首相は、今月末にエジプトの有名なイスラム教指導者や世界的なイスラム系機関の事務局長が国賓として来タイする事を明らかにした上で、この来タイによりタイ側の南部情勢に対する取り組みに対するイスラム社会の理解が広がると共に更なる協力が得られる事に繋がるとの考えを示した。 * 政府の客人を意味するタイ語を意訳して国賓としました。 また、AFPに語った云々関係は18日22:00現在タイ語に訳された報道でしか確認できていないため、微妙にニュアンスが変わって報じられている可能性もあるかもしれません。
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