元憲法裁判所判事のチャイアナン・サムッタワニット氏(国家立法議会議員)は29日、憲法裁判所からタイ・ラック・タイ党に対してのみ解党の判断が下されるとの認識を示しました。 タクシン政権末期には反タクシン派の学識経験者として民主主義市民連合の集会の演壇で講演を行ったり、自宅を狙った爆破事件が発生した事でも知られるチャイアナン氏は発言の中で、明確な証拠がある事から解党審理の対象になっている二大政党の内タイ・ラック・タイ党に対してのみ憲法裁判所から解党の判断が下されるとの認識を示した上で、この判断に伴い当時の一部の党幹部に対して向こう5年間の政治活動禁止の命令が下されるとの認識を示しました。 チャイアナン氏によると、解党の是非に関する判断は、法人としての党に違法行為があったか否かに関する判断のみに基づいて下され、違法行為があったと認定された党の幹部に対しては、証拠及び違法行為への関与度合い等に基づいて政治活動禁止措置の是非に関する判断が決せられるとのこと。 一方、今回のチャイアナン氏の発言に対してタイ・ラック・タイ党のヂャートゥロン暫定党首は、元憲法裁判所判事としての立場ではなくタイ・ラック・タイ党が解党する事によって利益を受けることが出来る政治団体(民主主義市民連合を始めとする反タクシン派団体の事を指していると思われます)の顧問としての立場で為されたものであると不快感を示していました。
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