タイ・ラック・タイ党の元幹部等が中心になって設立されたPTVのヂャトゥポン副会長(元タイ・ラック・タイ党副報道官)は17日、15日にバンコクのアパート室内で発見された爆発物は、クーデターを画策していた勢力と民主主義市民連合との共謀関係を裏付けるものに為り得るとの認識を示しました。 発言の中でヂャトゥポン氏は、爆発物が公社系労組関係者を動員し民主主義市民連合内に警備部隊を組織していた 電力発電公社首都圏現業労組委員長のピヤラ・ヨンヌー氏の甥の部屋から発見された事は注目すべき事実であるとした上で、今回の「発見」がクーデターを実現させる為の状況作りの為に情勢煽動面を担っていた民主主義市民連合とクーデターを画策していた勢力との共謀関係をより明確に裏付けるものに為り得ると指摘していました。 また、タイ・ラック・タイ党のヂャートゥロン暫定党首は17日、警察側が初期捜査段階で政治と爆発物との関係を否定する見解を示している事に疑問を呈した上で、政治絡みの線を含めあらゆる可能性を視野に捜査を行うべきであると指摘していました。 一方、民主主義市民連合と近い関係にあるプラソン・スンシリー空軍少将(現憲法起草作業委員会委員長)は17日、発見された爆発物は民主主義市民連合の信用を失墜させることを狙う目的で放置されていたとの認識を示していました。 尚、16日付けの記事中に、爆発物を所持していたと見られる男に対して逮捕状が発行されたと記しましたが、17日現在証拠不十分であるとして裁判所から逮捕状の発行が許可されていない事が確認されています。 * また、爆発物の持ち主とされている男がスラユット首相罷免要求の動きに関与していたとの情報もあることから、評議会ないしは旧政権勢力と共謀した首相辞任圧力の動きや、首都圏9ヶ所連続爆破事件との関係や旧政権勢力によると指摘されている北部・東北部に於ける学校放火との関係も取り沙汰されているようです。
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