・1日18:00過ぎから20:00前にかけて、パッターニー県マーヨー郡内で学校及び保健所職員用住宅が連続して放火されいずれも全焼。人的な被害は無し。 ・1日21:00前、ナラーティワート県インゴー郡内で、53歳のイスラム系住民男性が、自宅に押し入った2人以上と見られる一味に銃撃され死亡。 ・2日0:00過ぎ、ソンクラー県サバーヨーイ郡内で、バイクに乗った二人組が自宅前にいたボランティア保健員の36歳のイスラム系住民男性に向け小型榴弾を投げ込むが、標的がはずれ男性は無傷。事件が発生したピヤン地区は、レンジャー部隊に対する銃乱射事件及び私立イスラム教学校に対する襲撃事件が連続して発生し、一時イスラム系住民が路上を封鎖しレンジャー部隊の撤退と私立イスラム教学校襲撃事件に関する中立的な捜査を要求する座り込み抗議活動を展開していた。 ・2日14:00過ぎ、ヤッラー県ヤッハー郡内で、人数不明の一味が路上の警戒作業にあたっていたレンジャー部隊関係者を乗せた車両の通過に会わせ爆発物を爆破させた上で銃を乱射し、約10分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。この爆破・銃撃戦でレンジャー部隊関係者3人が負傷。 ・2日19:30頃、ナラーティワート県ランゲ郡内で、人数不明の一味が軍の駐留地付近にある自宅に所用で出かけていた軍関係者に向け銃を乱射し殺害した上で、応援に駆けつけた軍関係者の到着に会わせ爆発物を爆発させると共に約7分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。この爆破・銃撃戦で軍関係者7人が負傷。 ・2日、ヤッラー県県警察本部は、前日に同県グロンピナン郡内で幹部クラスと見られる者を含む10人強の容疑者が逮捕された事に対する復讐攻撃が計画されている恐れがあるとして、学校や保健所を始めとする県内の公共施設に対する警戒態勢を強化するよう指示。 ・武器庫襲撃強奪・学校連続爆破が発生した2004年1月4日から今年4月30日までの間に、南部国境三県及び県境を接するソンクラー県4郡内で延べ166回の学校放火が発生(ヤッラー40、パッターニー56、ナラーティワート68、ソンクラー2)し、また71人の教師が一味側の襲撃の犠牲者になり、更に長期休みに入った今年3月16日以降にパッターニー県内で16ヶ所の学校が放火された他、合計で32ヶ所の学校が放火されていた事が明らかに。
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