民主党のアロンゴン副党首は24日、タイ・ラック・タイ党の元党員が設立したテレビ局PTVが23日に開いた集会は、集会を開催する権利につけ込んで「隠された意図」を持って開催されたものであると指摘した上で、その最たるものであるプレーム枢密院評議会議長に対する中傷発言に関して不敬罪に該当する可能性を視野に捜査を行うべきであると指摘しました。 これは、集会の場でPTV側がプレーム枢密院評議会議長がクーデターの首謀者であるという旨の発言を行った事を受けたもので、アロンゴン副党首は、PTVが開催した集会は、政府や国家安全保障評議会、更には旧野党や民主主義市民連合を中傷する内容が書かれたハガキを全国的に送りつけている水面下の動きと連携し、表舞台の場で敢えてプレーム議長という国王の側近にして社会的に尊敬されているカリスマを中傷する事により社会対立を煽動したいとの意図があったと指摘した上で、国家警察本部のセーリーピスット本部長代行に対してプレーム議長に対する中傷発言が不敬罪に該当する可能性を視野に捜査を行うべきであると指摘しました。 また、アロンゴン副党首は、社会対立を煽る目的でプレーム議長を中傷する動きは、反クーデターを標榜する市民団体や今回のPTVだけでなく、国外にいるタクシン前首相やタイ・ラック・タイ党の幹部にも同様な動きが見られることから、水面下で4者一体となっている可能性も否めないとのこと。 一方、民主党のアピシット党首は、政治的な意図を持った者達の術中に填る事を避けるためにも政府や国家安全保障評議会は慎重を期して集会や抗議活動に対応すえうべきであると指摘しています。 発言の中でアピシット党首は、PTVや反クーデターを標榜する団体が開催する政治的な意図を持った集会に呼応するかのように、今後地方の困窮層による抗議活動が激化する事が予想されると指摘した上で、政府及び国家安全保障評議会に対して社会対立を煽動しクーデター前の状況に逆戻りさせたいという政治的な意図を持った者達の術中に填らない為にも集会や抗議活動に対しては忍耐と慎重を旨に対応するべきであると指摘していました。 尚、23日に開かれたPTVの集会では、あたかもタクシン前首相やタイ・ラック・タイ党の演説会の様に貧困者対策や教育問題、南部問題等に対する政府の対応を非難する発言を繰り返した後、22:00前までに平穏に散会しているようです。 また、主催者側は今後向こう4回金曜日に集会を開催する方針を明らかにしているようです。
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