タクシン前首相の忠実なポチ二号として知られるタイ・ラック・タイ党のネーウィン・チットチョープ氏は3日、顧問弁護士を通じて10日反国家安全保障評議会を標榜する市民集会の開催を計画している民主主義国民グループ代表のチャナーパット・ナ・ナコン氏を名誉毀損で警察に告発しました。 この告発は、先にチャナーパット氏が、グループ幹部のスットチャーイ・ブンプライ氏がネーウィン氏から反国家安全保障評議会を掲げた活動の為の支援資金として1,000万バーツを受け取っていた事を明らかにした上で、かかる行為は政治的に中立であるべきグループの方針に合致しないとして同氏を除名したと語っていた事を受けたもので、ネーウィン氏の顧問弁護士は、ネーウィン氏とチャーナパット氏やスットチャーイ氏とは面識が無く、またネーウィン氏自身も現在は政治との関わりを絶っている事を強調した上で、必要であれば国家安全保障評議会に対して身の潔白を証明する準備があるとネーウィン氏が語っていた事を明らかにしていました。 一方、10日に予定されている前首相支持派と見られる市民団体が計画している市民集会に絡んで、旧政権関係者がタクシーやバイタクの運転手を始めヂャトゥヂャック公園で開かれていた貧困者キャラバンとタクシー団体共催の市民集会に参加していて関係者に対して、参加を促すための買収工作を密かに進めており、また、前首相の地盤である北部や東北部ではタムボン行政機構等の行政機関関係者が金銭で住民の招集をかけていると見られているようです。 また、この動きに絡んで民主党のオンアート報道官は3日、政府に対して旧政権関係者の影響下にあると目される市民団体に関する背後関係の調査を進め、当該団体が理想実現に向けて純粋に活動している団体なのか、政治的な思惑から不安定な国内情勢を煽る事を目的としている団体なのか明確に区分けするべきであると指摘していました。
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