28日11時頃、ナラーティワート県ランゲ郡内で、路上脇に潜んでいた人数不明の一味が、道路周辺の警戒作業にあたっていた軍用車輌の通過に会わせ、予め仕掛けてあった爆発物を爆発させた上で銃を乱射し、約10分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走するという事件が発生し、軍関係者3人が負傷を負いました(報道により人的被害は無しと報じるものも)。 また、同日11:50頃には、同県スンガイ・パーディー郡パスルー地区内にあるゴム農園内で17歳の男性が頭部等を刺され死亡しているのが発見されています。 男性の遺体が発見された地区は、かねてから複数の組織が潜伏している地域として当局側からマークされていた地区で、また、死亡した男性が鋭利な刃物等で惨殺されていることから、一味同士ないしは内部の抗争が背景にあるとの見方もされているようです。 一方、ヤッラー県内では28日18時前、バンナンサター郡内で路上を通行中だった29歳の男性がバイクに乗った二人組に銃撃され重傷を負う事件が発生しましたが、当局関係者が一味側による待ち伏せ襲撃を恐れ現場検証が行われていない為、事件の発生状況に関しては不明なようです。 また、ほぼ同時刻に同県ラーマン郡内で、46歳の副村長が自宅裏付近の路上をバイクで走行中で、付近に潜んでいた3人以上と見られる一味に銃撃され重傷を負い、同様にほぼ同時刻にベートン郡内で、バイクの二人乗りで路上を走行中だった夫婦が、バイクに乗った二人組に銃撃され弁護士の夫が死亡し、妻が重傷を負うという事件が発生しています。 一方、南部国境五県私立イスラム教学校協会筋は28日、パッターニー県内にある私立イスラム教学校86校が、南部国境三県教員組合の決定に則り同日から2日間の予定で休校している事を明らかにしています。 また、同協会筋によると、他の地域に関しても各学校の校長の判断で休校措置が講じられる事があり得るとのこと。
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