タイとカンボジアの国境紛争について協議するASEAN(東南アジア諸国連合)特別会合で、両国は停戦合意に至らなかった。両国は、国境総合委員会(GBC)の枠組みで、24日に停戦の可能性について協議すると合意した。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、22日正午にマレーシアで始まった特別会合に出席したタイのシーハサック・プアンゲートゲーオ外務大臣は、2時間以上協議したが、停戦合意に至らなかったと報告。会合では、クアラルンプール合意停戦3条件を提示。10月26日に米国の仲介で両国が署名したクアラルンプール和平宣言に立ち返るため、停戦宣言と、カンボジアが自身の侵略を認め、地雷除去活動に協力することが必要だと主張した。
カンボジアのクメール・タイムズ紙は、カンボジアが深夜までに停戦を発効するよう要請したが、タイは書面で要請を提出するよう要求したと報道。今後の対応を協議するため、マレーシアと新たな三者会合を開くと報じた。
24日に開催予定のGBC会合では、検証の責任者の指定や、停戦の確実な履行に向けた行動について、両軍の代表者が協議する予定。