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　ペートンターン・シナワット文化大臣は29日午後4時30分、憲法裁判所が首相職解任の判決を下した後に記者団の前で演説し、同裁判所の決定を尊重するとしながら、「私利私欲のためではなく、常に国のために最善を尽くした」と話した。

　カオソッドなどの報道によると、ペートンターン文化相は「裁判所の判決はタイの政治に変化をもたらす。このような出来事が二度と起こらないよう、団結を呼び掛ける」と訴え、国と国民に貢献する機会を得たことに感謝を述べた。今後、次期政権の指導者を支援する活動を続けるという。

　連立政権の中核与党であるタイ貢献党では、次期首相の選出に向けて議員らの動きが活発化している。次期首相の有力候補として名前が挙がっているのは、同党のチャイガセーム氏。連立他政党も、タイ貢献党を中心とした現状の連立政権を維持する方針。

　下院で５％（25人）以上の議員を擁する政党は、首相候補を擁立できる。総選挙時に提出した候補者名簿から、首相候補として3人以内の名簿を提出できる。

　首相候補として有力視されているのは、タイ貢献党のチャイガセーム・ニティシリ氏と、タイ誇り党のアヌティン党首、タイ統一党のピラパン氏、民主党のチュリン氏、元タイ統一党で枢密院顧問のプラユット・チャンオチャ大将。