タイ保健省医療科学局は14日、新型コロナウイルスの変異種EG.5.1型の陽性者を国内で5人確認したと発表した。4月に最初の陽性者が1人確認されてから、5月に3人、6月に1人の報告があった。
同局長のスッパギット博士によると、EG.5.1型はオミクロン株「XBB.1.9.2」系統の亜種。過去3カ月のEG.5.1型の感染率は、国内で主流となっている「XBB.1.16」系統より増加傾向だが、症状悪化の報告は無いという。6月17~23日の「XBB.1.16」系統の陽性者は74人。
新型コロナウイルスのゲノム情報を各国へ提供しているGISAIDのデータによると、EG.5.1型の陽性者はアジアで1385人、北アメリカで360人、ヨーロッパで203人、オセアニアで35人、中央アメリカで4人、南アメリカで1人(7月10日時点)。
アジアでは11カ国で陽性者を確認。最多は中国で、韓国、日本、シンガポール、香港、イスラエル、ラオス、インドネシア、台湾、タイ、インドと続いた。