千葉県は、8月6日に鴨川市内の医療機関に入院し同日中に死亡した75歳の男性が、タイで類鼻疽に感染していた疑いがあったと発表した。死亡後に行われた検査で、類鼻疽に感染していたことが明らかとなった。
この男性は、今年2〜3月および5〜6月の2回タイに滞在していた。2回目の滞在中に意識不明となり、タイの医療機関に入院。その後快復したため退院後に日本に帰国していた。そして8月上旬になり発熱等が出始めたため、同月6日に医療機関で受診後に敗血症、ショック症状等を起こして死亡した。
この類鼻疽は、日本ではこれまで海外で感染し帰国してから発症した事例は確認されているが、日本国内で感染し、発症した症例は確認されていない。流行地域は、オーストラリア北部と東南アジア、南アジアで、アフリカなどで、汚染された土壌の粉じんや水の飛沫等の吸引や、皮膚の傷が土壌などに汚染されて感染する。人から人に感染はしない。