タクシン元首相は3日夜、ラーチャプラソン交差点の反独裁民主主義同盟の集会会場と繋いで行われたビデオ演説の中で、タイの未来を築き上げる基本的人権、平等が保障された民主主義社会実現の為に参集したデモ隊に感謝の意を表明した上で、長期の闘いには犠牲と疲労が伴うが、絶対王制型官僚主義支配による国家の後退を防ぎ、より良い国家にする為にも闘い続けて欲しいと訴えた。
また、タクシン元首相は、政権時代に平等な社会を実現させる為に多くは取り組んでいなかったが、30バーツ一律診料政策や教育政策等で全ての層のタイ人に等しく機会をもたらすよう努めてきたとした上で、発展した国際社会からかけ離れた20世紀の遺物の様な絶対王制型官僚主義に支配された現在の体制下では人々が自分と同様に不公正な扱いを受けていると指摘した。
一方、タクシン元首相は、デモ隊が雇われて参加しているとの指摘を否定した上で、集会に集っている赤服は自分の政権時代と同様な機会がもたらされる公正な社会の実現を純粋に希望し議会の解散を要求する為に自主的に集まっている事を強調した。
また、ラーチャプラソン交差点占拠により多大な経済的損失がもたらされると懸念されている事に関しては、むしろ占拠によって付近の屋台や食堂が利用者増により潤ったとした上で、一時休業を決定したショッピングセンターに対して、赤服は問題を起こしたり商品を盗むような事はしないから安心して営業を再開するべきだと訴えた。
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