アピシット首相は4日9:00過ぎに放送された特別会見の中で、ラーチャプラソン交差点を占拠中の反独裁民主主義同盟のデモ隊に対して、国内治安法の規程に則った平和維持本部の解散命令に従いパンファー橋のメイン会場に引き上げるよう呼びかけた。
アピシット首相は、既に交通や生活に影響を与えている商業の中心地であるラーチャプラソン交差点の占拠行動は、憲法で認められた権利を逸脱した行為で、たとえ警察高官との交渉により一部の車線の開放に応じようが、違法な行為である事には変わりが無いと指摘した上で、デモ隊に対して可及的速やかに交差点を引き払いパンファー橋のメイン会場に戻り憲法に認められた平和的な活動を継続するよう訴えた。
また、アピシット首相は具体的な強制排除の時期に関しては触れなかったが、国内治安法に基づき法を強制執行する場合は、国際基準に則り段階的に法を執行していく方針である事を確認した。
一方、同盟側が唯一の要求として掲げている15日以内の解散に関しては、この要求を支持するものと支持しない者が存在している状況の中で解散要求を受け入れる事は、対立の解消に繋がらず非現実的であるとしたが、これまで行われた直接協議で発言した通り1年9ヶ月の任期にこだわる考えは無く、正常化実現を条件に解散時期前倒しに応じる用意及び各界の意見を吸収しながら政治改革に取り組む用意がある事を明らかにした。
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