タクシン元首相は27日夜行われたビデオ演説の中で、28日にアピシット首相を直接協議の席に着けさせるために平和維持本部が設置されている第11歩兵部隊近衛師団本部に向かう反独裁民主主義同盟幹部に対して、協議の場では自分(タクシン元首相)では無く国家、民主主義及び公正を全面に出して臨むよう要請した。
その上でタクシン元首相は、今こそアピシット首相は議会を解散して国民に実権を返上し、国を"リセット"するべき時であると訴えた。
また、タクシン元首相は、アメリカ第三代大統領のトーマス・ジェファーソンの「政府が国民を恐れる国は民主主義国家、国民が政府を恐れる国は独裁国家である」との発言を引用した同盟幹部のウィーラ・ムシッカポン氏を称賛した上で、29日に自分(タクシン元首相)の受け入れ拒否を働きかける為に国外を訪問するアピシット首相に対して、そのような無駄な努力をせずに国民と話し合い解散を決断する事が先決であると訴えた。
更に、タクシン元首相は演説の中で、行く先々で軍が要求に応えて笑顔を浮かべて撤退したり、ワチラロンコン王子の車列や事前に聞かされていなかったシリントン王女の車列の為に道を譲り王室に対する敬意を持っている事を示すなどの活動を展開した赤服軍団を、"タイの美しい習慣"を象徴する活動を展開したと激賛する場面も見られた。
タイの地元新聞を読む