チャワリット元首相は4日昼前、民主主義の為の国民軍の名を冠した赤服軍団の最高司令官に就任する事を承諾したとの報道を否定した。
先だってプゥア・タイ党主要党員のパンロップ・ピンマーニー氏が政府崩壊を目指す勢力の集合体としての国民軍の最高司令官への就任をチャワリット元首相が口頭で承諾したと発言していたが、同元首相側は、この発言は国家を愛する者達による大衆運動の支援を自分から得たいとする気持ちからきた誤解に基づいたものだったとした上で、既に赤服軍団を率いているリーダーが存在しているとして最高司令官就任を固辞する考えである事を明らかにした。
一方、反独裁民主主義同盟幹部のヂャトゥポン・プロームパン氏は、国民軍設立のアイデアは同盟有志のパンロップ大将とカッティヤ・サワディポン少将が独自に考えたものでしかなく、またタクシン元首相とチャワリット元首相の何れも国民軍設立に対して否定的な見解を示している事を明らかにした上で、もとから平穏な活動を旨としている同盟には国民軍は必要ないとの考えを示した。
同じく幹部のナタウット・サイグゥア氏によると、国民軍設立の話は事前に一切聞かされていなかったという。
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