セー・デーンことカッティヤ・サワディポン少将は12日、自らに下された停職処分は、単なるチンピラに支配された集団による決定でしかないと強気の姿勢を示した。
この発言は、12日付けの各紙が軍当局筋からの情報として、カンボジアへの密出入国及び退役レンジャー部隊員を動員して反独裁民主主義同盟の集会に合流させた行為が軍刑法に違反するとして軍法会議の審理の対象になっているカッティヤ少将に対して、同会議側が審理終了まで停職を命じる決定を下したと報じた事を受けたもので、カッティヤ少将側は、この決定は軍の手続きや規律規程に則ったものではなくピンチラに支配された集団による決定でしかないと非難した。
赤服軍団との関係が取りざたされる遙か以前から不良軍人の代名詞的な存在として語られる事が多かったカッティヤ少将によると、軍法会議側は、司令官の非難を初めとする未解決の古い規律違反案件にけりをつける為に直近の案件を持ち出して軍刑法違反に問おうとしているのだという。
尚、カッティヤ少将が絡むカンボジアへの密出入国疑惑に関しては、当の本人がカンボジア軍との個人的なコネクションを利用してカンボジアへ密出国してタクシン元首相に面会し、その後同様な方法で密帰国したと自慢げに語っていたにも関わらず、その数時間後には、密出入国を自慢げに語っていた人物はセー・デーン2なる姿形が似た偽物で、自分は断じて密出入国をした事は無く、またそれを認める発言もした事がないと語り疑惑を否定していた。
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