私立アサンプション大学が行う世論調査ABACポールが27県内4,286世帯内の18歳以上の回答者を対象に22日から24日にかけて行った調査で、半数を超える53.4%がタクシン元首相側でもアピシット首相側でもない中立的な立場にあると回答する一方で、25.0%の回答者がタクシン元首相を支持すると回答し、アピシット首相を支持すると回答した21.6%を上回っていた事が明らかになった。
しかし、二手に分かれた出口の見えない政治対立に辟易としている国民感情が反映し、今年9月時点でそれぞれ39.7%、27.1%だったタクシン元首相及びアピシット首相への支持率がそろって低下する一方で、多くの回答者がどちらも支持しない中立にまわるという結果になった。
また、学歴別では大学卒業以上の層にアピシット首相を支持する傾向が見られ、大卒の25.4%がアピシット首相、20.3%がタクシン元首相を支持すると回答し、修士課程以上の学歴がある者では29.0%がアピシット首相、20.3%がタクシン元首相を支持すると回答する一方で、大卒未満の層では26.5%がタクシン元首相、20.4%がアピシット首相を支持すると回答する結果になった。
更に職業階層別では、農業、一般労働者層にタクシン元首相を支持する傾向が顕著に見られ、27.8%がタクシン元首相、20.4%がアピシット首相を支持すると回答し、また、失業者層では、27.7%がタクシン元首相、21.4%がアピシット首相、学生では23.0%がタクシン元首相、17.7%がアピシット首相、公務員・公社職員では22.5%がタクシン元首相、18.9%がアピシット首相と何れもタクシン元首相の支持が上回る一方で、民間企業職員では20.3%がアピシット首相を支持すると回答し14.8%だったタクシン元首相を上回った。尚、自営業・商人層はタクシン元首相、アピシット首相何れも25.1%が支持するという結果になった。
一方、地域別では、北部、東北部だけでなくバンコクでもタクシン元首相への指示が上回る傾向が見られ、それぞれ33.6%、35.5%、21.9%がタクシン元首相を支持すると回答し、それぞれ15.3%、11.2%、17.4%だったアピシット首相を上回る一方で、中部地区では22.7%、南部では53.6%がアピシット首相を支持すると回答し、それぞれ20.2%、3.4%だったタクシン元首相を上回った。
タイの地元新聞を読む