先にプゥア・タイ党下院議員団長を辞職する意向を明らかにしていると伝えられていたチャルゥム・ユーバムルン警察大尉は10日、憲法改正を巡る意見対立が党内に存在している事は認めたが、今回の辞意表明は、あくまで他の者に議員団長の座を譲るためのものでしかなく、憲法改正云々とは全く無関係なものであると語った。
下院議員団長辞職後もこれまで通り地方での遊説活動を初めとした職務に邁進していく考えだという。
また、憲法改正を巡る意見対立に関しては、あらためて憲法改正を支持しない方針を確認した上で、13日に招集される党会議の席上で党としての立場を再確認する事になるとの考えを示した。
先に、プゥア・タイ党所属下院議員のスラポン・トーウゥヂャックチャイヤグン氏が、チャルゥム警察大尉の憲法改正論議離脱発言はタクシン元首相の意向を受けた党会議の決定に基づいたものであった事を確認した上で、13日の党会議の際に憲法改正に対する党側のスタンスの再確認を要求する方針である事を明らかにしていた。
一方、憲法改正を巡ってチャルゥム・ユーバムルン警察大尉と対立関係にあると伝えられているプゥア・タイ党(野党)国会対策委員会委員長のウィタヤー・ブラナシリ氏は、チャルゥム警察大尉の辞意撤回に向けた話し合いの用意があることを明らかにしている。
しかし、憲法改正に関しては、先の与野党、上院国会対策委員を交えた三者協議の席上で憲法改正推進を支持したのは、当初からの三者協議での合意事項に基づいたもので、チャルゥム警察大尉による憲法改正論議離脱発言は論議の成り行きを見守る事無く発せられた早急すぎる発言であると指摘し、あらためて和解推進の為の憲法改正検討委員会の提案に則った憲法改正を支持する考えであることを確認した。
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