元バンコク知事候補のチューウィット・ガモンウィシット氏の2人の息子がバンコクにあるパブ内で暴行事件を引き起こした事に絡んで、チューウィット氏側が問題のすげ替えに躍起になっている。
問題の事件は、15日0:00過ぎにソーイ・エーカマイ21にあるパブ内で慈善団体支援の為の資金調達パーティーを開催していたチュラーロンコン大学の男子学生(19)が、チューウィット氏の息子2人に暴行を振るわれたというもので、当該学生が同日夕方過ぎに首都圏警察本部クローンタン署に被害届を出した事により明るみになっていた。
暴行を振るわれた学生によると、パーティー中に店内で別グループ同士の喧嘩の仲裁に入ったところでチューウィット氏の息子2人に暴行を振るわれたという。学生によると2人の息子の内の兄側とは同窓生として顔見知りだったという。
警察側のこれまでの捜査によると、当時恋人の女性を伴い店に来ていたチューウィット氏の2人の息子の内の兄側が、店内で恋人の元彼氏と鉢合わせになった事が切っ掛けで両者のグループ間の喧嘩に発展したものと見られている。
この事件に関してチューウィット氏側は、当初店の警備員が喧嘩を鎮めるためにスタンガンを使用した事が過剰対応であるとして、店に対する攻撃を開始したのを手始めに17日昼前のch3の番組では警察側が息子2人に罪をなすりつけるために学生をたぶらかして被害届を提出させたと主張、更にここにきて、20歳未満者の入店を許していた店側の管理体制に対する攻撃を強めていた。
尚、店の警備員がスタンガンを使用した事に関しては、15日夜にチューウィット氏と共に記者会見に出席した店の大株主側が善処を約束し、また、警察側が罪をなすりつける為に学生をたぶらかしたとの主張に対しては、警察側が強く否定している。
また、店側が20歳未満者の入店を許していた事に関しては、警察側は当該店がバンド演奏付きの飲食店として届け出がなされている為に適用除外になっていたと説明しているが、事件が発生した店が一般的にパブとして認識されていたことから警察側と店側が癒着していた疑惑も指摘されている。
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