民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングン氏は17日夜、アヌポン陸軍司令官がch3のニュース番組に出演し首相に辞任を勧告したのは己に持たれている疑惑を誤魔化すためのヤラセだったと指摘した。
発言の中でソンティ氏は、7日早朝に行われた強制排除行動の際に警察側が過剰な手段を講じた事を事後に知ったとした上で、仮に軍側が動いたら警察と衝突する事態になっていたとするアヌポン陸軍司令官の発言は事実に基づいておらず、仮に事実だとしたら、7日の夕方に行われた再度の強制排除行動の際に、国民を守る義務があるとする前言通りに警察の攻撃に晒されている"国民" を守る為に軍を出動させていた筈で、また、強制排除を指示した首相に対する辞職勧告も番組出演を待たずに直ぐにでも陸軍本部なりで記者会見を開き辞職を勧告していた筈であると指摘した上で、強制排除から10日近く経った後にテレビに出演し尤もらしい発言をした背景に、自らに持たれているタクシン元首相から多額の現金を受け取った疑惑や娘がロンドンで元首相一家の世話になっているとの疑惑を尤もらしい発言と共に誤魔化す為にテレビに出演したと指摘した。
その上で、ソンティ氏は、仮に番組内での発言が全て事実に基づいたものであるならば、(歯にものを着せぬ毒舌でタクシン元首相から目の敵にされていたことでも知られる)ASTVキャスターのアンチャリー・パイリラック女史をインタビュアーとして同じ発言をしてみるべきであると皮肉った。
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