国家警察本部のヂョンラック副本部長は13日、会計監査委員院長のヂャールワン・メーンタガー女史宅で発生した火災について、放火の疑いで捜査を開始した事を明らかにした。
火災は同日2:30頃、バンコク隣県のノンタブリー県パークレット郡内にあるヂャールゥワン院長宅の敷地内で建設作業が進められている住宅の2階部分から出火し、ボヤ程度の被害で消しとめられていたもので、隣接する作業員宿舎内にいた建設作業員が4人以上と見られる者が住宅内に上がり込み油を撒いた上で火を放ち車で逃走しているのを目撃していた他、現場から50リットルのガソリンタンク4個や自動車用タイヤ2組が回収されていた。
警察側は、何らかの思惑を持った放火、ないしは作業員間の対立を背景にした放火の何れかと見て捜査を開始した。
ヂャールワン女史は、スラユット暫定政権時代にタクシン政権時代の不正・汚職案件の調査にあたる国家毀損行為調査特別委員会(資産調査特別委員会)の委員に名を連ねていた他、タクシン政権時代には、政権側の影響力が及ばない同女史の存在を嫌った政権側により会計監査院院長のポストから引きづり降ろす動きに晒され、これが民主主義市民連合の名の下に反タクシン派が結集する事に繋がった事でも知られている。
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