タクシン元首相が、11日昼前に逃亡先のロンドンからタイ国内のNBT(ch11)へファックスで送付した手書きの声明文の中で公正な裁判を受けられない事を国外逃亡の理由に掲げていた事が明らかになった。
声明文の中でタクシン元首相は、タイ・ラック・タイ党出身者が大勢を占めるパラン・プラチャーチョン党の総選挙での勝利を受け、クーデター勢力によって擦り付けられた不正案件に対して無実を証明する為に帰国を決意したが、依然国内に残存している民主主義の名を借りた独裁体制が自分の政治生命を絶つために司法手続きに介入を続けていると指摘した上で、このような意図された司法手続きへの介入や二重基準により公正な裁判を受けることが出来ないと判断し、民主主義が根付いているイギリスへの逃亡を決意したとした。
しかし、タクシン元首相によると、今回の逃亡は自分や一族に持たれている不正案件から逃げるためのものでは無く、何れ適切な時期に真相の全てを明らかにする意向であるという。
また、タクシン元首相は、声明文の中で自分に対する暗殺計画があるとの情報を受けている事を明らかにした。
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