タイ・ラック・タイ党の元幹部等が中心になって設立されたPTVは31日夕方行われた共同記者会見の席上で、タイ・ラック・タイ党に対する解党判決は国内の「大物」の指示によるもので、国家安全保障評議会のソンティ議長は事前に判決内容を知っていたと指摘した上で、国家安全保障評議会を追い出すために大衆を動員し抗議活動を開始する方針を明らかにした。 一方、反クーデターを標榜する独裁制に反対する土曜日の人々は同日、解党判決によって被選挙権を剥奪されたタイ・ラック・タイ党幹部111人に対する恩赦を国王に請願する為に署名活動を開始する方針を明らかにした。 途中から独裁制に反対する土曜日の人々が合流した31日の集会には、約2,000人前後の参加者が集まり、集会開催中には純粋に演説に耳を傾けるグループと警戒作業にあたる当局関係者と真っ向から向き合い悪態をつくグループとの二つに明確に別れる場面も見られ、また会場内には爆発物を持った不穏な輩が参加者に混ざっているとのデマが飛び交う場面も見られた。 また、集会開催に先立って、ラーマ5世像前広場の使用を当局側に阻止された事に不満を持つ一部の過激な参加者が、PTVのウィラ会長の制止を振り切って当局側が設置した鉄柵の排除に動き当局側と小衝突が発生する場面も見られた。 小衝突発生後PTV役員のヂャクラポップ・ペンケー氏(元政府報道官)は、集会の参加者の中には情勢を煽動する目的で参加する者(タイ語報道では一括りにグルム・ハードコアーと呼ぶことも)が少なからず混ざっていることを認めた。 集会が終了した23:00過ぎに、約100人の集会参加者が陸軍本部前に居座り「評議会出て行け」(コー・モー・チョー・オーク・パイ)と叫び、鉄柵を挟んで警戒作業にあたる当局側とにらみ合いを展開、更に1日1:00頃にプーヂャッガーン紙及び同系のASTV社屋前に向かい創立者のソンティ・リムトーングン氏を罵る叫びをあげると共に、一部が社屋に向け瓶等を投げ入れたり敷地内に侵入を試み警戒にあたっていた当局側とにらみ合いになる場面も見られた。 尚、次回の集会は2日にサナーム・ルワンで開催を予定。
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