バンコク内にあるアパートの室内で爆発物等が発見押収された事に絡んで、爆発物の持ち主とされていた男が21日朝警察に出頭し、発見された爆発物への関与を否定した上で、今後法廷の場で争う姿勢を見せました。 出頭したのは、タイ電力発電公社首都圏現業労働組合委員長のピヤン・ヨンヌー氏の甥のソムポン・インンガーム容疑者で、ソムポン容疑者側は警察に対して5ヶ月前に爆発物が発見された部屋から引っ越しその後一度も戻ったことが無いと語り爆発物への関与を否定した上で、家賃不払いのまま、しかみ鍵を所持したままで部屋を出ていたにも拘わらずアパートのオーナーが家賃支払い督促等の為に自分を探していた形跡が見られないと語るなど、何らかの謀略に嵌められた事を言外に示唆する発言を繰り返していたようです。
また、室内に民主主義市民連合のハチマキが置かれていた事に関しては、集会開催時に警備要員として参加した際に着用したものであると語り、自身の所有物である事を認める証言を行っているようです。 この事件に関しては、当初爆発物はソムポン容疑者の所有物であると警察に証言していたと伝えられていた同容疑者の元恋人が、その後テレビ等の電話取材等でその様な証言をしていないと否定するに至っていました。 また、ソムポン容疑者の叔父であるピヤン氏(当初ピヤラ氏と記していましたがピヤン氏が正しいようです)は、民主主義市民連合の警備責任者として公社系労組関係者の動員に関与した他、昨年原告勝訴の判決が下された電力発電公社民営化差し止め訴訟で中心的な役割を演じていた事でも知られていました。 参考
PTV、爆発物はクーデター勢力と連合との"合作”を裏付けるもの
アパートで発見された爆発物に絡み男に逮捕状、連合との関係も取り沙汰
ヂャランサニット53内のアパートでパワージェルを使用した爆発物が回収【社会の最新記事】
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