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　タイの老舗スーパーマーケットチェーンのフードランドは18日、バンコクのシーロム通りにある複合ビル「パークシーロム」の地下１階に、24店目となる新店舗を出店した。投資額は6千万バーツ。プラチャーチャート・トゥラキットなど各メディアが報じた。

　バンコクポストによると、敷地面積は1750平方メートル。「洗練されたショッピング体験」をコンセプトに、国産･輸入品1万3千点以上の商品を取り揃え、観光客や都心の居住者の需要に応える。最初の6カ月で、１カ月当たり約２千万バーツの売上げを目指す。

　また8月には5千万バーツを投資し、サイマイ通りの「アイコン56コミュニティモール」に新店舗を出店する。敷地面積は1500平方メートル。同社は２店舗の出店で、今年の売上げを前年比５％増の60億バーツと見込んでいる。

　プラチャーチャート・トゥラキットによると、同社は労働者不足対策のため、7月から従業員の給料を引き上げた。中学卒業後に就職した従業員の初任給は、1万2500バーツから1万4000バーツに変更。福利厚生も充実させるという。同社は、１店舗につき必要な従業員は約70～80人で、さらに500～600人が必要だとした。

　同社は、新型コロナウイルス感染症の流行後に従業員が不足。年間3～５店舗を新規オープンする当初の計画を見直し、２店舗に留めると決定した。小売業の離職率は年間約1000人で、全従業員の40％に達するという。