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　タイ商務省によると、タイとカンボジアの国境検問所の閉鎖が２国間貿易に壊滅的な影響を与え、７月の貿易額が前年同期比97.5％急落した。

　クルンテープ・トゥラキットなどの報道によると、同省外国貿易局（DFT）のアーラダー局長は、6月下旬から続く国境情勢の影響で6月末から全車両の通行が禁止となり、さらに7月24日から28日にかけて発生した両国の軍事衝突により全検問所18カ所が閉鎖となったため、両国の貿易はほぼ100％近く暴落したと報告。

　貿易額は同97.5％減の3億7600万バーツ。輸出額は同97％減の3億7000万バーツ、輸入額は同99.8％減の600万バーツで、7月の国境貿易全体は20％縮小した。

　同局は、タイとカンボジアの国境貿易が100％近く暴落したことに加え、ミャンマー国境にあるタイ・ミャンマー友好橋第２橋の閉鎖により、2025年通年の国境貿易が当初の3％成長予測から2％成長に減少するとしている。

　7月の国境貿易は、同5％増の1660億2500万バーツ。輸出額は同5.9％増の922億1600万バーツ、輸入額は同3.9％増の738億1000万バーツで、貿易収支は184億600万バーツの黒字。

　1～7月の国境貿易総額は、前年同期比11％増の1兆1882億7000万バーツ。輸出額は同10.7％増の6884億7700万バーツ、輸入額は同11.3％増の4997億9300万バーツで、貿易収支は1886億8300万バーツの黒字。

　7月の隣国4カ国との国境貿易は、前年同月比20％減の662億2000万バーツ。輸出額は同29.5％減の357億200万バーツ、輸入額は同5％減の305億1800万バーツで、貿易収支は51億8400万バーツの黒字。

　国別ではマレーシアが首位で262億6100万バーツ（同13.1％減）。次いでラオス224億5100万バーツ（同2.3％増）、ミャンマー171億3300万バーツ（同8.7％増）、カンボジア3億7600万バーツ（同97.5％減）。

　主要輸出品は、ディーゼルオイル19億7100万バーツ、その他精製油11億4100万バーツ、パソコン・関連品10億2900万バーツ。

　1～7月の隣国４カ国との国境貿易総額は、前年同期比0.8％減の5722億8100万バーツ。輸出額は同3.5％減の3439億5000万バーツ、輸入額は同3.7％増の2283億3100万バーツ。

　隣国を経由した第三国への7月の貿易額は、前年同月比32.5％増の998億500万バーツ。輸出額は同55％増の565億1400万バーツ、輸入額は同11.3％増の432億9100万バーツ。

　国別では中国が首位で、同44％増の629億8400万バーツ。次いでシンガポール127億8800万バーツ（同50.1％増）、ベトナム63億4200万バーツ（同15.1％減）。

　主要輸出品は、生鮮ドリアン229億4900万バーツ、ハードディスクドライブ60億7400万バーツ、パソコン・関連品35億8200万バーツ。

　1～7月の第三国への貿易総額は、前年同期比24.6％増の6159億8800万バーツ。輸出額は同29.8％増の3445億2600万バーツ、輸入額は同18.6％増の2714億6200万バーツ。